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古典SF-RPGトラベラーシリーズの話題ほか、いろいろ

トラベラー狂会 ルルイエ支部

Traders and Gunboats | main | 760 Patrons
Mercenary
Mongoose Publishing

Mongoose版トラベラーの追加ルール第一弾である。どうやら、Mongoose版はCT時代のルールブックやサプリメントの名前を踏襲した名前で出すようだ(Book2がHigh Guard、Supplement 2がTraders and Gunboats、etc.)。

Mercenaryは傭兵部隊を扱った追加ルールであるが、CTの同名のものが既存の陸軍や海兵隊のキャラクター作成過程を詳細化していったのとは異なり、経歴部門のバリエーションを増やす形の追加ルールとなっているのが特徴だろう。

今回追加となった経歴部門は、正規軍関連で、水軍(現海軍)と空軍、傭兵関連として、Cadre(基幹要員)、Commamdo(コマンド要員)、Guerrilla(ゲリラ)、Security(保安要員)、Striker(一般兵士)、Warmonger(戦争扇動者)の6つ、例によって各部門に3つずつの専門分野が存在するため、実質24の経歴が追加されたことになる。なお、Core Ruleにある陸軍および海兵隊については、イベント表と事故表の拡張のみが追加となっている。また、選択ルールではあるが、大半の傭兵関連の経歴に進むためには前提条件としてある程度の軍歴(一期ないし二期)が必要となっている。

 スキルについても、戦闘工兵や、尋問、兵器工学などが新たに追加されたのに加え、既存スキルにも新しい選択肢(運動でアーチェリーが選択できたり、DriveスキルにHoverの選択肢が追加されたり、etc.)が用意されている。なお、Core Rule Bookの経歴部門で追加になったスキルを利用する方法についても記載がある(基本的には、あるスキルの代わりに別のスキルを取る形になる)。ちょっと目立ったのが<Persuade>が<Recruiting>に置き換えられること・・・まぁ、<Recruting>は一種の<Persuade>と言えなくもないからいいのか。謎なのが、Drifter部門で、<Survival>が<Interrogation>置き換え可能なこと・・・ひょっとして、生き残る(Survival)ための情報を引き出す(Interrogation)からか?同様の置き換えはスキルパッケージでも適用があり、いくつかのスキルパッケージでは新たに加わったスキルを選べるようになっている。

 お次は、傭兵チケット、そもそも傭兵チケットとは何ぞや?ということに始まり、チケットの管理やら作り方、チケットシステムの使い方、収益性、チケットに含まれないコストまで、さまざまな項目が網羅されている。特に作成についてはかなりシステマティック(かつ、柔軟)になっており、傭兵向け以外の用途にも応用が利くようだ(使い方の1例として通常ゲームでのランダムミッションジェネレーターとしての使用法が紹介されている)。チケットの内容は犯罪的なものから、夢のようなものまで、期間も最短1日から最大6年までと多岐にわたっている。報酬面でも、基本報酬に加えボーナスや前払い、装備品、その他のサービス(医療ケア、休暇、etc.)などあらゆるものがサポートされている。

 戦闘ルールにも追加があり、遠方を越える長距離射撃や、急所狙い、迫撃砲や手榴弾等の曲射武器の扱い、対宇宙船戦闘(地上部隊で宇宙船を攻撃するのはかなり無茶っぽい)、大規模戦闘などが追加されている。大規模戦闘はかなり抽象度の高いものとなっていて、特に司令部の役割が大きくなっている。なにせ、司令部ユニットの戦術スキルレベル+コマンドフェイズの判定結果によって行動可能なユニット数が変わるのに加え、コマンドフェイズに司令部が存在しない場合、全てのユニットが、直ちにモラルを1ポイント失い、かつ、行動を起こす際のモラルチェックに-1修正というかなり不利な影響を受ける(攻撃する側からすれば司令部を狙うのが重要となる)。

 もちろん、隊員の募集ルールや、司令部および基地の記述も充実していて、隊員募集では、どのくらいの応募があるか?だけでなく、その後の選抜試験までルール化してある(下手すると応募者全員が「使い物にならない」という結果になることもある(よくても36%しか残らないみたいだけど・・・))。司令部や基地については求められる各種機能や、施設、それからTL毎(TL=0(!)~TL=15)の基地施設の記述といった感じの説明がなされている。

 さてお待ちかね、装備品。軍用のさまざまな装備品が追加になっている。防具類としては、今回追加された砲撃型バトルドレスが優れもの、防御力が強化されているのに加え、右腕と肩に追加武装(キャノン砲とか、MRLとか)を装備できる(高TLでは加えて固定武装として左腕に磁気ピストルが付く)。もっとも、<バトルドレス―2>以上のスキルが必要なのが難点か。また、インプラントも追加されていて、より強靭な装甲や、長時間活動用インプラント(代償として、食事量が1.5~3倍になるけど・・・)などや、隠しポケット、また武器も装備可能となった。武器類もCTのMercearyよりもずいぶん充実していて、斧や槍、弓といった古代武器から、物質分解銃(!)なんてものまでリストアップされていたりする。輸送機器には、地下を時速10Kmで進むことのできるAssult Capsuleなんてものがあったりするわけだけれど、分隊規模の搭載能力しかないとはいえ、こういうので後方かく乱とかやられたらしゃれにならないような・・・。もっとも、輸送機器についていえばそれほどたいしたものは記載されていない(重装甲の反重力戦車などの類は皆無)、まぁ、傭兵チケットのミッションリストからして大規模な機甲部隊を要するようなものはあまりなさそうなので、それでも支障はないのだけれど、ちょっと残念。

 もうひとつ残念な点としては、輸送機器類の設計ルールが含まれていないこと、ただし、これは、CTの時も事情は同じだったので、しょうがないのであろう(CT同様にStrikerとして発売される事を期待するしかないか)。
| Mongoose版 Traveller | 03:59 | トラックバック:0コメント:2
コメント
毎回の紹介、ありがとうございます。
タイトルの踏襲と言い、基本コンセプトは
CTに出来るだけ近づけているのですね。

しかし、地中を進むカプセルはインパクトありですね。
やはり進む時の音は「ベーコンのフライ」音でしょうか。

ようやく「さまよえる艦隊 旗艦ドーントレス」を読み始め
ました。
なかなか引きつけられる本です。
その前は「銀河北極」だったので、読後感が厳しく
良い気分転換になっています。
2008.12.15 Mon 05:48 | URL | MIKE
Re: タイトルなし
> 毎回の紹介、ありがとうございます。
> タイトルの踏襲と言い、基本コンセプトは
> CTに出来るだけ近づけているのですね。

 そんな感じみたいです。ただ、Book 3は「Scout」なのですが、Book 4には「Psion」(おそらく、超能力者モジュール)というCTにはなかったものが予定されています。アドベンチャーは「Beltstrike」と、「Prison Planet」とこっちもCTを踏襲してるっぽい(基本は「Exit Visa」だろっっていうのは置いとくとして・・・)。

> しかし、地中を進むカプセルはインパクトありですね。
> やはり進む時の音は「ベーコンのフライ」音でしょうか。

・・・それだと、乗ってるのは蜘蛛になってしまいますがな(笑)。

> ようやく「さまよえる艦隊 旗艦ドーントレス」を読み始め
> ました。
> なかなか引きつけられる本です。

 気に入ってもらえたようで何よりです。続きが早く出るといいんですけどねぇ~。

> その前は「銀河北極」だったので、読後感が厳しく
> 良い気分転換になっています。

 ああ、あのシリーズも読んでるのね。確かにあれは読後感厳しいかも。
2008.12.19 Fri 22:42 | URL | ナイR@TEP
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トラベラーシリーズに手を出してはや20年以上になりました。
ここ何年もプレイする機会に恵まれないけど、またやりたいなぁ・・・。

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