FC2ブログ
古典SF-RPGトラベラーシリーズの話題ほか、いろいろ

トラベラー狂会 ルルイエ支部

Book 5: Agent
Mongoose Publishing

 拡張ルール第5弾は、雇い主の命を受け、いかなる任務でもこなす人々―エージェント―を扱ったものである。キャラクターメイキングのみならず、雇い主となる、エージェンシー、や、トラベラーにおける法律、諜報、企業の暗黒面、賞金稼ぎには欠かせない賞金首に関するルール、エージェント用の特殊装備や宇宙船など、さまざまなものが含まれている。

  まずは、キャラクターメイキング、司法官(Law Enforcement)、捜査官(Investigator)、スパイ(Spy)、分析官(Analyst)、企業エージェント(Corporate)、賞金稼ぎ(Bounty Hunter)の6部門が用意されており、それぞれが3種類の専門分野に分かれている。情報収集(対人、コンピュータ)系のスキルが充実している代わりに、それ以外のスキルはかなり薄い。ただし、賞金稼ぎの中で、Ship Tracerを選択すると宇宙船関係のスキルも取得できる(まぁ、名前の通り宇宙船を追跡するのが仕事なので・・・)など、専門によってだいぶ取得できるスキルには差が付けられている模様。スキルとして新たに加わったものとして、<Cover Identity>(偽装身分)がある、これは、あたかも、その部門に所属しているかのように振舞うためのもので、レベルが高ければそれだけ見破られにくくなる(もちろん、複数の偽装身分をもつことも可能)、ただし、取得できるのは、Cover Agentなど、ごく一部の専門分野に所属するメンバーに限られている(ただし、企業所属の場合、専門分野ではなくAdvanced Educationで、取得できる)。また、特徴ポイントとして、Trustという、組織内での信用度をあらわすポイントが追加されている(組織に対する助力を求める際の修正として使用される)。その他に、スキルと同様に使用されるものとして、Networkが追加されている、これは特定のジャンルの情報ネットワークを利用できるもので、Street、Criminal、Politics、Corporate、Military、Academicの6つに細分化されている。また、除隊恩典として、Law Enforcement Gearというものが追加されているが、これは、捜査員用の装備パッケージで、内容はFlak Jacket(TL 7)、Commdot、Stunstick、Autopistol(+2magazines)または、Stunner、Smoke Grenade×2となっている。

 次のAgencyの章は、Agentの雇い主となる組織についてのもので、帝国司法省(法務省?)、地方警察、メガコーポレーション、終末運動組織、そして、フリーランスの場合が説明されている、いずれも、ランクが高いほど得られる助力も大きくなっている(帝国司法省所属の最高ランクのAgentなら、帝国委任状(!)の申請ができたりする)。なお終末運動組織のAgentというのは、それぞれの信仰に基づき特定の終末に向かうよう画策する人々になる(はた迷惑な・・・)。サンプルとして、光の聖騎士団(Holy Order of Light)、セッシャール信仰(The Sesshayr Religion)、UTE(The Universal Truth Engine)の3つの組織が記載してある。また、フリーランスでも、高ランクになると、帝国司法省などへの請願を行えるようになったりする。

 その次のThe Law In Travellerの章はトラベラー世界における法律の扱いについてのもので、治安レベルの解説に始まり、捜査方法や裁判、及び刑罰、情報収集には欠かせない情報屋に関するルール、おまけとして容疑者リスト(ようは、シナリオねた)が記載してある。治安レベルの解説は、全体の解説に続き、兵器、薬品、テクノロジー、情報など、個々のジャンルの解説が記載されているのだけれど、元々、自分が考えていた程度と実際の説明にだいぶ開きがあるようだ。なにせ、これによると治安レベル9以上になると、そもそも、旅行者は受け入れないわ、外部からの情報は遮断されるわ、医薬品含め全ての薬品が禁止だわ、石ころやステッキは言うまでもなく、ガラスの欠片を持ち歩いているだけで威嚇的振る舞いとみなされるわ、ろくなもんじゃない(いくら袖の下が効くといってもだ)。どうやら、治安レベル7というのが、「治安がよい」の上限くらいでそれを超えると、「抑圧的」という感じになる模様。これまで作ってきた自作設定も、手直しが必要な感じ。裁判についてだが、たいていの場合は、詳細は飛ばして「判決」及び「刑罰」を適用で問題ないだろう。ただし、必要なら、それなりの法廷ドラマを演出できるだけの材料(捜査段階含む)と、手順は準備されているので、使ってみるといいのではないだろうか(サンプルのCase filesを使って、一度やってみるのが早道だろう)。

 その次の章Espionageは、要するにスパイ活動に関する解説だ。スパイ対スパイの戦いに始まり、情報の分析やハッキング、帝国及び、地方政府のエージェントの解説、政変による影響、諜報ミッション作成ルールなどが記載されている。政変が起きた時の影響は高ランクエージェントほど、危険なものになるようで、低ランクであれば、面接や、テストミッション、新たな政権への忠誠の確認くらいですむのに対し、高ランクエージェントの場合、最悪、ヒットマンを送り込まれる羽目になる(余計なことを知りすぎているということであろう)。

 お次の、The Dark Side of Corporationsは、企業活動の闇の部分、すなわち通称戦争や、敵対企業に対する破壊活動、あるいは、企業による政府への影響力、などといった事柄を扱うためのルールや背景情報についてまとめてある。また、企業への侵入方法、セキュリティシステムや、対抗手段、対企業ミッション作成ルールなどの記載されている。
ミッションは、目標、期間、難易度、スキルチェック回数により決定され、決められたスキルチェックの効果値の合計が難易度により決定される目標効果値を上回れば成功となる。

 Bountiesの章はいうまでもなく賞金稼ぎに関するルール集で、簡易ミッション解決ルールや、暗殺ルールあるいは、犯罪者のアーキタイプなどが記述されている。なお、プロの賞金稼ぎとして認められるためには、少なくとも一期以上賞金稼ぎ部門で働く、3期以上をいずれかのエージェント部門で働く、信頼度が2以上ある、2レベル以上のネットワークを保有、平均以上の偽装身分を持つ、<交渉>スキルが2レベル以上である、のいずれか二つをクリアする必要があり、そうでなければ、支払いを受ける際に不利な扱い(-2修正)を受ける。

 最後のAgent Technologyの章は、エージェント用のさまざまな装備品に加え、エージェントに支給されるプロトタイプ装備の作成ルールが記載されている(もちろん、外れをつかまされる場合も多々あるわけだが・・・)。装備品はそれぞれの部門毎の各種特別装備なども記載されており、なかなか面白いものがそろっているようである。

 ざっと、流してみた感じだが、これまであまり取り上げられていなかった部分がかなり掘り下げられていて、これ一冊だけでも、かなりの期間遊べるようなできになっているようだ。
スポンサーサイト



| Mongoose版 Traveller | 20:41 | トラックバック:0コメント:2
| ホーム |

プロフィール

ナイR@TEP

Author:ナイR@TEP
トラベラーシリーズに手を出してはや20年以上になりました。
ここ何年もプレイする機会に恵まれないけど、またやりたいなぁ・・・。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック

月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード
リンク