FC2ブログ
古典SF-RPGトラベラーシリーズの話題ほか、いろいろ

トラベラー狂会 ルルイエ支部

760 Patrons
Mongoose Publishing

   次のトラベラーのセッションの準備が何もできていない?プレイヤーたちが君の予定している冒険から遠く離れ、再び深宇宙へと迷い込んでしまった?

  心配ご無用、「760人のパトロン」が君を救ってくれる!

・・・・・・それなんて、テ○ショップ?といいたくなるような売り文句が裏表紙に書かれている、Mongoose版トラベラーのサプリメント第一弾である。

 実際、名前の通りの代物で、おなじみの「パトロンとの遭遇」形式のパトロンが760人分収録されている。CT時代には似たような名前の76人のパトロンがでていたが、10倍のボリュームとなって帰ってきた。冗談ではなく、これ一冊あれば10年は遊べるものだ、なにせ、毎週プレイできたとしても1年で52回しかできない。に加えて、同じパトロンでも展開は複数準備されているため、実際のバリエーションは収録数の3~4倍(3000くらいか?)にはなるだろう・・・そう考えると、一生かかっても遊びつくせない気がする。うーむ、恐ろしい代物を出してくれたものだ。

 さて、構成であるが、簡単なイントロダクションの章(2ページ)の後は、それぞれの部門毎のパトロンとの遭遇表に引き続きそれぞれのパトロンの記述がひたすら続いている。各パトロンは、大きく7つの社会グループ毎(軍人、宇宙生活者、上流階級、中流階級、下層階級、傭兵、ワイルドカード)に分けられて、各グループがさらにいくつかの部門(軍人なら、海軍、海兵隊、陸軍等)に細分化されて、合計19部門のそれぞれに40人のパトロンで760人という計算のようだ。使い方も非常に簡単で、完全ランダムでもD66を2回と、1D6を1回の3回のダイスロールでパトロンの決定ができるが、たいていはPCの社会的立場を考慮して、部門を選択することになるだろうから2回(D66×1、1D6×1)のダイスロールで済むことになる。

ただし、個々のパトロン記述は非常に簡潔で、必要スキルと必要装備が明記されている以外は、具体的なデータはなんら記述されていない(レフェリー用情報に至っては1センテンスだし・・・)。それだけ汎用性が高いという事の表れでもあるのだが、経験の少ないレフェリーが準備なしに使うのはいささか荷が重いという気がする。一方で、アドリブ上等なレフェリーや、経験を積んだレフェリーであれば、これ一つあれば、事前準備なしにその場でダイスを振ってセッションを開始できるだろう。

 もし、(システムを問わず)トラベラーのレフェリーをする予定があるのなら、持っていて損のない一冊だということは断言してもよいだろう。
スポンサーサイト



| Mongoose版 Traveller | 03:37 | トラックバック:0コメント:0
Ttraveller 1248 Bearers of the Flame
Comstar Games

Traveller 1248という、もうひとつのTNEソースブックのその2。なにげに投売りしていたのを入手。本来の(GDW版)TNEでは、帝国が完全崩壊していたが、こちらではかろうじて生き残り、第3帝国の後継として第4帝国が成立しているという筋書きのよう。もちろん生き残っているとはいえかつての領土が保持できているわけも無く、ガシェメグ宙域とその周辺エリアが現在の領土という体たらく。それ以外の旧帝国領については、幾分差はある(デネブ領域あたりだいぶ違っているっぽい)ものの、本来のTNEに近い状態に収まっているという舞台設定となっている。

 本書は、そんな、もうひとつのTNEにおける第4帝国を解説したソースブックである。構成としては、第一章が全体(かつての帝国全土および周辺領域)の背景解説、第2章から第5章がガシェメグ、ダグダシャグ、イレリシュ、ザルシャガルの各宙域解説(帝国領およびその周辺)、そして、第6章が第4帝国の解説となっている。

まずは、第一章、ここではこのシリーズでの基本的な背景情報(歴史、ウィルス、宇宙船、etc.)の解説がなされている。おそらく、この章は、同じシリーズの他のソースブックでもほぼ同様のものとなっているのではないかと思われる。最初の、歴史の部分には、太古から現在までの略歴が記載されていて、もちろん、いうまでもないがGDWでの歴史とは異なるものとなっている。続いて、いくつかの背景情報(通信、ジャンプミサイルやジャンプボート、ウィルス、宇宙船の建造、デザイン、etc.)が示されている。宇宙船デザインの節では、この時代の宇宙船の分類が記載されているのだが、駆逐艦クラス以下の艦船は第3帝国末期とそれほど大きな差はないのだが、巡洋艦以上の艦が軒並み小型化している。何せこの時代の戦艦や弩級艦は第3帝国時代の重巡クラスの大きさ(6万トン以上~10万トン未満)しかなく、10万トン以上の艦は超弩級艦に分類されている。

次の第2章から第5章にかけては、章毎に各宙域の地図およびUWPリストの後にその宙域での代表的な政体の解説が続く形となっている、ほぼ全域が第4帝国の領土となっているガシェメグ宙域以外の各宙域にはそれぞれ3~4の代表的な星間国家群が存在しているようだ。各国家の解説は簡単な概略(成り立ちや、現状)と軍備の概略説明があるくらいで、個々の世界についてはほとんど説明がなされてないが、UWPのリストを見る限りではかなりボロボロな状況となっている模様。なにせ、第4帝国内でも、タイプAやBの宇宙港は数えるほどしか残っておらず、帝国外ではCタイプ宇宙港ですらまれ、よくてタイプD宇宙港がせいぜいといった状況、それに加えてかなりの世界が無人化してしまっている(厳密にいうと必ずしも無人とは限らないのだが・・・)。

最後の第6章は、全体の1/3近いボリュームを占めるほどのもので、第4帝国の貴族制度を始め法制、軍制などかなり広い範囲の情報が網羅されている。もちろん、軍制については帝国3軍のそれぞれについて、組織や、階級、装備、編成など多くの項目についての説明がある。例えば、海軍の例でいくと、それぞれの兵科の兵士や仕官の果たす役割、参謀や提督の解説、装備品や、各艦種の解説、海軍組織、任務といった具合だ。各艦種の説明は簡単なものとはいえ、主力艦から各種補助艦、雑役船まで網羅されているため、艦隊編成を考える上でかなり参考になるであろう。企業の項には、ジェネラルプロダクツや、リングスタンダードプロダクツ、スターンメタルホライズンなど、第3帝国時代のメガコーポレーションの名前がいくつか確認される。

なお、このシリーズは現在 Sourcebook 4まで発売されている、残りの3冊は下記の通り。詳細はここで確認すること。特にゲームシステムに依存しない作りとなっている(要するに各世界のUWP以外の具体的データはない)ため、どのシリーズでも使えるが、使用システムとしてはやはりTNEが向いているのではないかと思う。

The New Era 1248 Sourcebook 1 Out Of The Darkness
The New Era 1248 Sourcebook 3 Spinward States
Traveller 1248 Sourcebook 4 Freedom Leagues
| その他関連出版物 | 02:00 | トラックバック:0コメント:0
Traveller Core Rule ~Trade&World編~
MongoosePublishing

ちょっと間が空いてしまったが、いよいよ最終回、貿易&世界編である。

 まずは、貿易について、貿易の章では、いわゆる旅客や、貨物輸送と、投機貿易について説明されている。旅客や貨物は、出発地の人口レベルと、出発地と目的地の交易区分による修正値から交易量を算出し、それを表に当てはめ、示されているダイスロールで実際の旅客数や、貨物数を決定する流れである。基本的にはCTのころから変わっていないが、GTからの影響か、出発地と目的地の距離によって旅費に差が発生するようになっている。例えば、ジャンプ1の特等利用ならCr.6,000だが、同じ特等でジャンプ6だと、Cr.50,000と、9倍近い値段である。もちろん、貨物についても、これほどではないが、長距離のほうが高額となっているが、微々たる物だ(なにせ、ジャンプ6でもCr2,000、2等寝台も同じ)。おそらく、高ジャンプ船は船苛よりも船客をメインとして商売するのことになるのだろう(もともと、大量の荷を運べるほど余裕もないし・・・)
 続いて投機貿易、こちらのほうも基本的にはCTからの流れを踏襲しており、CTを知っていればそれほど問題はないだろう、異なっている点としては、その世界の交易区分によりいつでも購入できる品物に差があるということ、それから、売買時の価格決定表が、もとは11段階だったものが23段階(そのため判定ダイスがが2D6から3D6になっている)になり、最低価格が25%まで下がっているという点。
投機貿易時に気をつけなければいけないのは、購入時にはその星での購入DMの最大値から売却DMの最大値が減算されること、特に富裕世界は売却DMが大きいことが多いので、仕入れの際には注意が必要だろう(まぁ、商品の売却DMが高いということはその商品の優良市場なわけだから、そんなところで、そんなもん仕入れるほうがアホなのだが・・・)。なお、相変わらずブローカーは極めて有効だから、売買の際には可能な限り高レベルのブローカーを雇うことをお忘れなく。

 さて、貿易はこのくらいにして、世界についてである。まず、世界作成ルールは、作成部分では貿易区分が3つ追加になった点と、人口コードがCまでになったくらいの変更なのだが、細かい部分で、ルールがいろいろ補足されている。例えば、通信ルートや交易ルートの作り方、法律関連のルールおよび、さまざまなジャンルでの規制対象品目表、あるいは、特徴的文化表、作成オプションとしての、スペースオペラオプションや、ハードSFオプションなどである。なお、スペースオペラオプションを導入すると、小型世界の大気や、標準以外の大気の海洋が大きな修正が加わり、ハードSFオプションはそれに加えて、世界サイズと大気により人口度に修正が入り、また、宇宙港が通常の2D6ではなく、2D6-7+人口度となって、快適な環境の世界はより人口にも恵まれTLも高くなる一方で、そうでない世界は寂れてしまうという、よりリアルなSF世界が作れるようになっているようである。個人的にちょっと気になったのは、治安レベル表での旅行者の項、これをそのまま使うとPCが普通に訪問できるのは治安レベル5(無理すれば6)以下の世界に限られてしまう点、治安レベル9+だと外世界人は許容されないって、治安レベルの高い星って結構あるんだけどねぇ・・・。特徴的文化表は何気に面白そうなものがそろっているので、ぜひ採用するように。もっとも、治安レベル表をそのまま適用すると、治安的に外世界人を受け入れない世界なのに、特徴がネクサス(多数の異なった文化や種族のメンバーが訪れる場所)などという悲(喜)劇が起こりかねないが・・・それはそれで、シナリオネタになるからいいのか。

 なお、最後ではあるが、Core rule bookは、11月にはコンパクト版が発売予定となっている。まだ、未入手なら、コンパクトかつ安価な、そちらの発売を待つほうがいいかもしれない(げ、今確認したら軒並み予定遅れてやんの・・・よくあることだけどさぁ・・・)。
| Mongoose版 Traveller | 04:36 | トラックバック:0コメント:0
| ホーム |

プロフィール

ナイR@TEP

Author:ナイR@TEP
トラベラーシリーズに手を出してはや20年以上になりました。
ここ何年もプレイする機会に恵まれないけど、またやりたいなぁ・・・。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック

月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード
リンク