FC2ブログ
古典SF-RPGトラベラーシリーズの話題ほか、いろいろ

トラベラー狂会 ルルイエ支部

Rebellion Source Book
GDW/HobbyJapan

1116年の皇帝暗殺事件から、1120年までの帝国内の動きと反乱勢力の分布、外部勢力の動きなどを解説したソースブック。

構成としては、最初に皇帝暗殺時件の顛末、ヴァリアンの死に関するふたつの証言から、反乱の経緯や、皇帝の系図、現在(1120年)の様相と続き、その後、帝国艦隊や、兵站基地、陸軍、情報組織、反乱勢力、反乱の流れ、装備品、最重要任務(シナリオ)、宙域図の作成となっている。

まず、皇帝暗殺から、帝国を駆け抜けた波紋までの章は、背景情報であるが、どこまでをPCに伝えるかはレフリー次第だろう(伝えるにしても、「帝国を駆け抜けた波紋」の章を参考に日付を調整することを忘れないように)。次の反乱の様相の章は、シナリオネタになりそうな情報がゴロゴロしていて、読んでいてなかなかに楽しい部分である(マテ)。

帝国艦隊から、情報組織までの章は帝国軍の組織を知る上での資料として価値が高いと思われる。まず、帝国艦隊の章では、各星域毎の艦隊配置や指揮系統図、艦隊や戦隊の解説がなされており、加えてアスランの海軍組織についても解説されている。また、兵站基地についても一章が割かれており、各兵站基地の配置や、平時、戦時における役割などが解説されている。帝国の陸軍の章では陸軍組織や世界毎の部隊戦力決定表などが、情報機関の章では各勢力毎の情報機関(中にはダミーの情報機関を持ってるところもある)の動きが解説されている。

反乱勢力としては、ルカン、デュリナー、マーガレット、ヴァリアン、ストレフォン、ブランド、アンタレス、ノリス、ダイベイ、アスラン、ヴァルグル、ゾダーン、ソロマニのそれぞれについて、様々な情報が記載されており、背景情報としては十分なものと思われる。なお、上記のうちヴァリアンは、非公式の地下組織という設定だ(シナリオネタにするには面白いかも・・・)。

反乱軍の装備の章では、ヴァルグルや、アスランの巡洋艦や、帝国軍の戦艦(なぜか物質分解砲(本来TL=17の代物)装備・・・)、巡洋艦、をはじめ戦車や兵員輸送車などのデータがイラストつきで記載されており、眺めているだけでも楽しめる。

末尾に記載されている「最重要任務」は、ジャンプ6のTJ型輸送船を駆って150パーセク以上の旅をする(順調に行っても半年以上の長旅)キャンペーンシナリオ(大枠の規定がなされているだけなので実際にプレイするためにはそれなりの準備が必要)で、その後に、キャンペーンで使用する宙域図の作成方法が記載されている。

おそらく、スピンワードマーチをメイン舞台にしている限りはなくても困らない(優秀なノリスがいるおかげだ・・・)。が、陸海軍の組織や兵站基地の位置など、これまであまり紹介されていなかった情報が記載されているため、資料価値は高いと思われる。また、MT世界でレフリーするのであれば必須資料といっていいだろう。
スポンサーサイト



| MegaTravellerシリーズ | 23:13 | トラックバック:0コメント:0
Adventure 13 Signal GK
GDW

アドベンチャー第13弾、これまた未訳アドベンチャー、今回の舞台は、ソロマニ連合との国境線である。

このアドベンチャーは、PC達が、ソロマニ国境近くのScandiaで、(いつものごとく)仕事を探すところから始まる(なお、このアドベンチャーではPCたちが宇宙船を所有していないことが条件となっているので、キャンペーンに組み込むときは注意)。PC達が、しばらく仕事を探していると、帝国陸軍から、「依頼したいことがあるので、何日にどこそこのオフィスまでこられたし」という一通のメッセージが届けられる。

PCたちが出向いてみると、呼び出し人は実は帝国情報部の大佐。で、(お約束通り)「君たちのことは調べさせてもらった、ここ最近の君たちの行動から、今回の任務を君たちに任せたいと思う」ということを言われる(詳細はレフリーが準備する必要あり)。
与えられる任務というのは、国境外のソロマニ領域で、半導体チップの研究に従事している研究者が亡命を希望しているので、行って救い出してこいというもの。報酬は、一人につき4,000Cr/月、任務成功時にはボーナスが一人20,000Cr、また、移動手段としての偵察艦(書類もそれらしいものが準備されている)が用意されている。

行き先は、Ochre星系で、そこで亡命を希望しているのは、天才的(PC一行にとっては天災かもしれないけれど・・・)な物理学者であるDr. Arnold Rushorin。ただ、彼の勤務先はソルセック(ソロマニ秘密警察)による警備がなされているような、場所であるため、どうやって接触するかがまず第一の関門。次の関門はソルセックの追跡を振り切って、無事にScandiaへ戻ってくること(Rushorinの姿が見えないとわかるとすぐに追跡の手がかかる)。無事に戻ってもそれでお役ごめんとはならず、Rushorinの付き添いでCymbelineへ行き、最終的には地球へ向かうことになるのだが・・・。

てな感じで、大まかには、OcheからのRushorinの救出、その後のCymbelineでの調査、地球への旅と三部構成になっている(それぞれで1セッションというところか)。このうち、Ochre及び、Cymbelineのミッションについては惑星図が必要なのだが、付属していないため自作する必要がある(必要な情報は本文中に記載されているためそれほど難しくはないであろう)。シナリオ中で場合により、M型政府指定商船を使用することになるが、こちらについてはデッキプランが付属している(資料としても役に立つ)。
なお、PC、NPCのどちらでも使えるプレロールドキャラが記載されているはずなのだが、私の見た感じではどこにも記載がない(なぜ?)。

ちなみに、シナリオタイトルのSignal GKとは、SOSや、Maydayと同じ意味を表す信号である。つまり、このアドベンチャーではどこかの時点でそういう信号を受信、あるいは、発信する羽目になる、諸君の健闘を祈る。

・・・シナリオとしてはよくできているのだけれど、難易度はちょっと高めかもしれない。それにしても、ソルセックはしつこいぞ(笑)。
| Travellerシリーズ | 12:23 | トラックバック:0コメント:0
Adventure 12 Secret of the Ancients
GDW

アドベンチャー第12弾、アドベンチャー 2 「Research Station Gamma」、アドベンチャー3「Twilight's Peak」の続編で、シャドウから始まる太古種族関連作品の完結編にあたる。残念ながら、こいつも未訳。

構成としてはごくオーソドックスなアドベンチャーとなっている。ただ、タイトルにもある通り、このアドベンチャーは<太古種族の秘密>そのものを扱っているため、シナリオの内容についての詳細を解説することは避け、内容については最初のさわりの部分だけにとどめることにする。

まず、このアドベンチャーは、PCの一人が、叔父が亡くなった知らせを受け取り、遺産相続のために、リジャイナに戻るところから始まる。理じゃ異なの法律事務所で手続きを済ませ、受け取った遺産は、現金10,000Cr、ブレスレット、日記、手紙である。手紙には、叔父が未登録の太古種族の彫像を保有しており、それを、入手してほしいという内容が記述されていた。ただし、当局の没収を防ぐために、どこにあるかは記されていない(自力でなんとかしろということだ・・・実は、未登録の太古種族の物品の所持は帝国法で制限されているのだそうな)。

相続手続きを済ませ、事務所から出てすぐ、(お約束のように)PC一行は暴漢に襲われることになる。それを無事に撃退して、宿に戻ると夕方くらいに、今度は当局のエージェントが接触してくるといった具合で、遺産の彫像には何か秘密があるのは間違いなさそうな感じである(まずは、彫像の入手に全力を尽くすことになる)。

そして、無事に彫像を入手した後は、叔父の残した日記と、いくつかの情をヒントに、どこかにある太古種族の遺跡を見つけ、そこに乗り込み、探索し、最終的に太古種族消失の謎を解くという流れになる(その中で、太古種族のテクノロジーの驚異を目にすることになるのだが、それはプレイしてのお楽しみということで・・・)。

・・・ただ、個人的には、上記のように、PCの一人がアドベンチャーの中心となるような流れは、既に行っているキャンペーンの一部として、このアドベンチャーを組み込もうとした場合、難しい面もある(特にPCの背景がきっちりできあがってしまっている場合)のではないかと思う。なので、中心となるキャラはNPCとして、PCが護衛を依頼された形にするか、彫像を手に入れる過程を別シナリオでプレイするという形にした方がよいように思う(そのためのヒントはこのアドベンチャー内に転がっている)。実は、彫像は、ヴィクトリアで入手したことになっており、どことなく、トラベラーハンドブックの「続・黄昏の峰キャンペーン・リプレイ」とのつながりが連想される(笑)。おそらく、トラベラーハンドブックにある、「実は太古種族は・・・」の部分の記述は、このアドベンチャーにつながっているのではないかと推測しているが、さて実際のところは・・・。
| Travellerシリーズ | 01:19 | トラックバック:0コメント:1
Adventure 11 Murder on Arcturus Station
GDW

アドベンチャー11弾、これも、未訳アドベンチャーのひとつ。今回のテーマは、殺人ミステリーである。

舞台となるのは、アークトゥルスのステーション3、ここで起きた殺人事件の謎を解くのが目的である・・・が、その謎自体は本文中には書かれていない。それを準備するのはレフリーの役目とされている(そのために、Creating the Perfect Murderという章が準備されている)。つまり、このアドベンチャーは殺人ミステリーを作成するためのソースブックという意味合いが強く、読んですぐシナリオとして使えるというわけにはいかない。

準備されているのは、アドベンチャーの導入部分の一部、犠牲者、容疑者リスト、捜査手続、犯行現場見取図、などで、殺人ミステリを作るための材料としては十分なものが準備されている。もちろん、そのうちのどれだけを使うかや、どれだけの情報を準備するかなどは、レフェリーに一任されている。

導入部分では、ミステリーらしく、ステーション内の指紋式のドアキーや、ダストシュート、フラッシュトレイについての解説や、それから、自白剤及び、嘘発見器の使用について(安易な使用には重いペナルティがある)の解説などがなされている。それから、犠牲者とPC達のかかわり、死体の発見に至るまでの情報が(一部伏せた形で)記載されている(ステーション3のフロアプランも記載されている)。

犠牲者はー実は、PC達の直前の仕事の依頼主なのだがーかなりの悪党で、色々な相手から怨みをかっているらしく、ステーション3だけでも、何人もが(様々な理由から)彼の死を望んでいるらしい。(もちろんどんな理由で、どうやって殺されたかを考えるのはレフリーの役目だ)。もちろん、犠牲者の部屋の見取図なども準備されている。

容疑者としては9名分用意されており、それぞれに基本パラメータやスキル、装備品を始め、背景情報や動機、取りうる手段、アリバイなどかなり詳細な情報が記載(一人当たり2ページくらいの分量)されている。この情報を元にプレイで使用する容疑者リスト(簡単なものにするのなら3名くらいでやるようにと書かれている)を作り、そのなかから、実際の犯人を選び、実際に取った行動やヒントとなる情報や証拠などを作って、シナリオとして作り上げるという形式になっている。

犯罪捜査の章には 物的証拠の扱いや、NPCからの情報の聞き取りかたなど、他のアドベンチャーでは見られない、このアドベンチャー独特の手続きが記載されている(他のミステリー型シナリオには流用できるだろう)。

また、PCの一人が犯人であるというような遊びかたも想定されており、その解説に一章が割かれている。その場合、状況によってはパーティ揃って、監獄惑星送り(to be continued Adventure 8...)ということも想定される(諸君の健闘を祈る)。もっとも、いちばん難易度が高いと想定されているため、このアドベンチャーで何度か遊んでみて、それでも物足りないようなら挑戦するくらいに考えておいた方がいいのかもしれない。

・・・かなり自由度の高いアドベンチャーであることと、そのミステリーとしての性質上、実際にプレイしようとするとかなりの準備作業が必要であろう。要所要所にレフリーノートがついているとはいえ、遊ぶにはかなりハードルの高いアドベンチャーのように思われる。
| Travellerシリーズ | 00:08 | トラックバック:0コメント:1
Adventure 10 Safari Ship
GDW

アドベンチャー第10弾、これも未訳アドベンチャーの一つ。今回は、時間制限付きの異星生物探索行である。

このアドベンチャーでは、キャラクターのうち少なくとも数名のハンターキャラ(サプリメント4「帝国市民」で作成されたもの)が必要とされている。また、宇宙船についても、サファリシップが用意されているので、もしキャンペーンの一部として組み込むのであれば、シチュエーションを多少いじる必要があるだろう。

事件(?)は、133-1110にDistrict 268星域のMertactor星系の宇宙港から始まる。雇主は、Kalfa Thingvellirという男で、Sterionという医療機器メーカーの社長である。本来、友人たちと探査に行く予定であったのだが、予定した日に彼らが現れず、残り時間も限られていることから、冒険者たちを雇うことにしたということだ。彼は、そろそろ引退して、キャピタルに移り住むことを考えているのだが、会社を売却した資金だけではキャピタルの社交界に入るには不十分だと考えており、社交界での地位を獲得するために、自分の名を関するにふさわしい未発見の美しい捕獲型生物を発見しようとしているのである。なお、Sterion社の売却先はNaasirkaで、この探査の成功が売却の条件の一つとなっている模様(Naasirkaもこの探査をサポートしており、Thingvellirとは別に給料(及び成功時にはボーナス)の申し出がある。)ただし、次のSirenの会議(モーラ大学で開催される学術会議、新発見の生物に対する命名権が与えられるらしい・・・)での発表に間に合うように探査を終わらせねばならず、そのためには、モーラ行きのジャンプ4ライナーに乗れるタイミングまで(263-1110)に、 Mertactorに戻ってこなければならない。

目的地は、Mertactor星系と同じDistrict 268星域にある567-908星系である。そこで、Thingvellirのもとめる捕獲型生物を発見し、捕獲し制限時間内にもどってくることが最終目的である。なお、時間制限は移動時間込で130日、目的地までの往復で10週間程度かかることを考えると、現地での活動可能時間は2ヶ月弱しかない。現地が名前すらついていない未探査星系であることを考慮すると、かなり効率よく探査を進めていかないと成功はおぼつかないであろう。

また、詳細については割愛するが、このアドベンチャーはただの異星生物探索ではなく、その途上で、土着の群小種族(Shrieker)の苦境を救うというミッションが発生する。こちらの方にもかなりの時間が取られるため、うまく情報を与えて、プレイヤーを誘導する必要があるだろう(というか、誘導しないと、まずミッション達成は無理)。

なお、このアドベンチャーのハンティングの章は一般的なハンティングについて解説してあるため、サファリシップの章(デッキプラン含む)と共に他のアドベンチャーに使いまわせるものとなっている。また、Shriekerの章では、キャラクターメイキングを含む様々な情報が記載されており、独自の群小種族を自作する際にも参考になると思われる。その他にもシナリオネタになりそうな情報が色々あるので、長く遊べるのではないだろうか(もっとも、メインで使うにはいささか辺鄙な場所というのが難点だけれど・・・)。
| Travellerシリーズ | 22:59 | トラックバック:0コメント:2
Fighting Ships of The Shatterd Imperium
GDW

MTの未訳サプリメントの一つ(未訳の方が多いというのは置いておくとして)で、レベリオン時代の戦闘艦カタログである・・・説明としては以上でおしまいなのだが、これだけでは寂しいので、もう少し続ける。

まず、このサプリメントの構成であるが、最初に戦闘艦の章で、いくつかの解説があり、その後、戦艦、巡洋艦、空母、護衛艦、補助鑑のデータ及び系統図が記載されるという構成になっている。

最初の「戦闘艦」の章では帝国海軍のミッションに始まり、5つの艦種(戦艦(戦艦、大型戦艦(ドレッドノート)、バトルライダー、バトルテンダーに細分される)、巡洋艦、空母、護衛艦、偵察艦)や、7つの艦隊タイプ(襲撃、戦闘、阻止、侵入、攻撃、予備、整備)、5つの小艦隊タイプ(目次では4とミスってる・・・)(バトロン(戦艦小艦隊)、クルロン(巡洋艦小艦隊、空母小艦隊含む)、タンクロン(タンカー小艦隊)、アサルトロン(攻撃小艦隊)、スカウトロン(偵察艦小艦隊))などの解説や、レベリオンでの海軍活動や、帝国の小艦隊編成表、宙域の艦隊編成の解説などがあり、正直この部分だけで元は取れているように思う(笑)。ただ、小艦隊編成表にはSoutron(偵察艦小艦隊)の編成表が抜けているのがちょっと残念。また、この編成は、第5次辺境戦争に記載されていた編成よりも縮小されているが、これはレベリオンの影響によるものなのだろう。

データ部分は、文字どおり、MT形式の宇宙船データそのもので、説明もないため、どういう船なのかについては想像力で補うしかない(一部の艦はイラストがついてはいるが・・・)。せめて、CTのFightng Ship程度の説明文でもついていればありがたかったのだが・・・。

この部分は、それぞれの艦種ごとに、発展の系統図(及び解説)がまず示され、その後TL毎の艦データが1艦1ページで記述される形式となっている。データで特徴的なのは、センサーや通信設備が必ず2系統は装備されていること、それから、大型艦の通常ドライブ性能が(CTに比べ)軒並悪化しているという点だろう。前者は戦闘艦としての特徴だが、後者は設計ルールの変更の影響ー通常ドライブもパワープラントの出力を消費する形式になったーであろうと思われる。見た限りでは(バトルライダーを除く)戦艦で4G以上のものは皆無、
巡洋艦でも2G~4G、護衛艦が3~4Gといった感じで、基本的に小型艦の方が運動性がよくなっており、より艦種毎の特徴が表れるようになっている(戦闘艦のスペックが軒並ジャンプ4、6GであったCTとはえらい違いだ(笑))。

ただ、データには、ミスが多いような印象がある。詳細な確認をしたわけではないので、単なる思い込みかもしれないが、「Cargo=12t、うち300,000tが補給用燃料(しかも、本体容量が10,000tだ・・・)」などというありえない記述がそのまま残っているくらいなので、この印象は間違いではないと思っている(軒並同じ場所が間違っているので、フォーマットミスかもしれないが、それにしてもひどいぞ)。おそらくデータを使う前に十分なチェックをする必要があるだろう。
| MegaTravellerシリーズ | 00:22 | トラックバック:0コメント:0
Adventure 9 Nomads of the World Ocean
GDW/HobbyJapan

アドベンチャー第9弾。HobbyJapanより和訳の出ていたうちの一つで、Book 6 Scouts(偵察局)、Adventure 4 Leviathan(リヴァイアサン)とともに、ボックスセットで発売されていた。

アドベンチャーの発端となるのは、ソロマニ・リム宙域の宙域首都ディンジールの宇宙港で耳にした働き口ー「『全銀河生命友愛協会』で調査員を募集している」ーという噂である。「全銀河生命友愛協会」は、絶滅寸前の種や破壊されつつある生態系を積極的に守ることを目的とする団体で、帝国内で広く知られているということであるから、仕事の受け先としてはそう悪くないと思うのだが、そう思わないひともいるのであろう(キャラクターの項では、金に困っていることが必要とされているが、個人的にはその条件はなくてもよさそうな気がする)。

仕事の内容は、ベレロフォンという海洋惑星でダガダシと呼ばれる海洋生物の現状を調査してくることである。この生物はベレロフォン全体の生態系にとって欠くことのできない生物だが、近年絶滅の危機に瀕しているとの情報を得ていて、その真偽を確認が依頼である(なお、一度協会の調査団が送られているが、コリオリ嵐(台風か?)によってエアラフト共々、情報も失われたらしい)。
なぜ、絶滅の危機に瀕しているかであるが、実は、シーハーベスター社の研究員がこのダガダシの一部より、 PDPD-βと呼ばれる汎用性の抗生物質の原料を発見したことが原因である。この物質は、100万トンを越える一頭のダガダシからわずか数グラムしか取れない代物で、かつ、10頭のダガダシのうち9頭までが該当物質をまったく含んでいないという厄介なしろものである(しかも判別方法がない・・・)。そのため、採算ラインにのせるためには、多量のダガダシを無差別に殺戮するほかなく、結果、ダガダシが激減するという状況になったのである。

 ただ、現状は、世論に神経を尖らせた親会社のSuSAGより、事業縮小を命じられ、シーハーベスター社は研究に必要な年間捕獲頭数を設定し、それが十分に低いものであったため、市民による反対運動もなくなっているのであるが、それで済めば話は始まらないわけで、実際にはこの規制を守っていないのではないかという疑いがもたれており、もし疑いが事実なら、かなり致命的な状況が想定されている状態である。報酬は一人当たり週500Crとそれほど高いものではないが、かなり重要な使命である。

PC達が依頼を受けて今後の行動計画を練っていると、今度はシーハーベスター社のSuSAGからも同様の話が持ちかけられる。どうやら、親会社も疑っているらしい。こちらからは、報酬として、全銀河生命友愛協会と同額(週500Cr)+ボーナス(成功報酬)に加え、前金として1000Cr、及びPDPT-βの購入に興味を持っているケルスター社の営業部員という偽の身分まで用意してくれるという周到さである(どうやら、かなり黒っぽいと思っているらしい・・・実際、真っ黒なのだが(笑))。

目的地のベレロフォンや、シーハーベスター社についての基本情報は全銀河生命友愛協会とSuSAGから得られるので、現地到着までの間にそれを元に行動計画を練ることになる。ここからが実際のアドベンチャーの始まりで、首尾よくシーハーベスター社の責任者と面会できた(かつ、それらしい発言を聞けた)かと思いきや、翌日には手のひらを反したように放り出され、帰りがけに遭難者を救助しようとしたら、ミイラ取りがミイラになって、結局遊牧民に救助され・・・と、どこぞの映画のような展開なのであるが、実際、最後までそういう展開である(笑)。最終的に真相を突き止めるためには、現地人の協力は不可欠でそのために知恵をしぼるのがこのアドベンチャーのメインとなるであろう(もちろん、派手なアクションシーンも待っているが・・・)。

なお、上記の通り、このアドベンチャーではSuSAG社はパトロンの片割れである。SuSAG社は悪役とされることが多い企業であるが、このシナリオでは少しでもその汚名を返上しようと画策している一面を見ることができる(悪役は子会社だから、無関係ではないけれど・・・)。

ソロマニ・リムが舞台のアドベンチャーなので、スピンワード・マーチでキャンペーンを行っている場合にはちょっと使いにくいと思われる(探した範囲では高テクノロジー、高人口の海洋世界は無いようだし・・・)。その場合には、単独で使うというのもありだろう。

どうやら、海外ではキャンペーン舞台としてソロマニ・リムを使うというケースも多いらしく、データについてもサプリメントで提供されているのだが、残念ながら日本では、いくつかのシナリオが和訳されたのみ(和訳シナリオでは、この他にダブルアドベンチャーのアルゴンギャンビット/デスステーションがソロマニ・リムを舞台としている)で、サプリンメントは訳されないままとなっているため、ソロマニ・リムでのキャンペーンを行いにくい状態となっている。その点については今後の和訳出版に期待したいところである。
| Travellerシリーズ | 01:05 | トラックバック:0コメント:1
Adventure 8 Prison Planet
GDW

アドベンチャー第8弾、これも翻訳されなかったアドベンチャーである。直訳すると、「監獄惑星」、実際にタイトル通りそういう星に-囚人の一人として-送られるアドベンチャーである。

このシナリオはPC一行が(なにをやったかは知らないが)有罪判決を受けて、newcombの刑務所に送られるところから始まる。
例によって、囚人番号の割り当てと囚人房が決められ、刑務所長の「ありがたいお話(映画とかでもありがちなやつ、もちろん、毒づいて看守に連れ去られるやつがでるのもお約束(笑))」が終わると、実際のプレイが開始となる(実際には、これに加えて、外部からのコンタクトを決める手順が入るが、あまり多くを期待してはいけない)。

実際の、シナリオの進行はかなりシステマティックになっていて、一週間を一単位として、ランダムイベントや遭遇を決定し、それを解決し、追加アクションを行い、いくつかの記録をとる、というのが基本の流れである。追加アクションといったところで、自由になる時間はかなり限られている(1日2時間ほど)ため、できることはそれほど多くないだろう。ただし、このイベントや遭遇はキャラクターグループ毎、つまり、同じ房のエリアかつ、同じ作業エリアのキャラクター達に対して一回であるので、複数のグループに分かれれば、その分効率よく情報収集できるであろう。

なお、このシナリオでは、<格闘>スキルのないキャラクターには<格闘-0>スキルが与えられる。また、本来の特徴ポイントとは別に<評判> or <名声>ポイントが追加される、これは、文字通り刑務所内でそのキャラクターがどういう評判を得ているかを示すもので、格闘に勝ったり、脱走に参加したりすると上がる一方、攻撃されて逃げたり、喧嘩の最中に看守を読んだりすると下がるものである。つまり、このポイントが高ければ囚人仲間から一目おかれるようになり、低ければ看守やスタッフのおぼえはよくなるようになっている。上記の情報収集の関連もあるが、うまく情報を集めるためにはこのポイントの高いキャラと低いキャラの両方がいる方がよいであろう。

最終目的は、生きてnewcombを脱出することであるが、おそらく最初のうちは、それどころではなく、日々の活動や情報収集で手一杯となるだろう。しかし、時間が経つにつれ、次第に、脱出のためのヒントが見えてくるはずである。ただし、実際に行動を起こすにはかなりの準備が必要となるはず。なにせ、無事に刑務所を脱出できたとしても、宇宙港のあるサークルシティは遥かに遠く、それでなくても、周囲は数百キロに渡って砂漠が続いている。かなり入念な準備無しには脱出したとしても生還はおぼつかないことは言うまでもない。

なお、このシナリオは、かなり細かい部分まで作りこまれており、また、データについても必要なデータは全て準備されているといってもよいくらいになっているため、なれたレフリーなら一読してすぐプレイできるくらいの出来となっている。おそらく、経験の浅いレフリーでも比較的進めやすいのではないかと思われる。
また、シナリオの性質上、キャンペーンの中に組み込むことは難しいかもしれないが、単発シナリオとしてはかなり楽しめるのではないかと思う。たぶん、コンベンション等でやるのに向いたシナリオではないかと思われる(ただし、プレイ時間は長めになると思われるので注意すること)。

本来の舞台となっているのはソロマニ・リム宙域にあるNewcombという星系だが、スピンワードマーチに舞台を移して遊ぶことも可能だろう(たしか、スピンワードマーチにも監獄世界はあったはずだし・・・と思ったら、より条件が厳しかった(大気タイプBって・・・)(笑))。
| Travellerシリーズ | 01:50 | トラックバック:0コメント:0
| ホーム |

プロフィール

ナイR@TEP

Author:ナイR@TEP
トラベラーシリーズに手を出してはや20年以上になりました。
ここ何年もプレイする機会に恵まれないけど、またやりたいなぁ・・・。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック

月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード
リンク