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古典SF-RPGトラベラーシリーズの話題ほか、いろいろ

トラベラー狂会 ルルイエ支部

Adventure 4 Leviathan
GDW/HobbyJapan

アドベンチャー第4弾は、陸のベヒモスと対比される海の巨獣リヴァイアサンを追い求めての海洋アドベンチャーである・・・というのはまったくの大嘘であるので信じないように・・・。

実際には、リヴァイアサンというのは、1800トンの巡航商船の一番艦の名称である。このシナリオは、リヴァイアサン級の巡航商船を駆って、未探査星系に対する探査をかねた商業航海を行うものである。

リヴァイアサン級は確立されていない航路を単独航行できることを目的に設計されており、予備のドライブ(メインがジャンプ3、4Gに対し予備がジャンプ2、2G)や予備コンピュータ(モデル5)に加え、シャトル、艦載艇など4隻の小艇にエアラフトまで装備しているなど、様々な局面に対応できるようになっている。また、軽装ながら、船体は装甲が施されており、4基のレーザー砲塔や、4基の無人車両発射チューブ、など、武装や防御面も充実しており、ある程度の戦闘にも耐えられるよう設計されている。反面、船荷スペースは70トンと船体サイズのわりにかなり限られたものとなっている(商船としては船体サイズに比べてかなり小さい)。

舞台となるのは、帝国辺境のパックス・ルーリン星域に隣接するエルジン星域。星域内の18星系のうち11星系が未探査星系となっている地域である。その未探査星系を6ヶ月以内の航海でできるだけ探査してこいというのが、プレイヤーに提示される契約である(金銭的な部分は省略)。ただし、商業的な対立だけでなく、(海軍や偵察局との)政治的な対立もあるため、状況はかなり厳しいものといってよい。

契約後、数日がかりで船内のレクチャーを受け、出発地であるベレンガリアへ移動した後、まずやらなければならないのは乗組員の選出である。リヴァイアサン級の運行には56名が必要なので、PC一行が6~7人に、契約元の社員6人(他に船客扱いで科学者が4名)を除く43~44人のキャラクターを条件に合わせて選ばなければならない(おそらく、これだけで一日がかりとなるだろう)。もちろん、選択の際にはなるだけ、複数の部署を担当できる人を選ぶことが必須である。なお、よいマスターなら、この時に。何人かのわけありキャラを潜り込ませる事を、忘れてはいけない(マテ)。

無事に乗組員がそろったら、あとは未知の世界に向けて出発するだけである、よい旅を!・・・もっとも、道中何事もなく無事に済むと期待してはいけない。

なお、HobbyJapan版には、付録として、マーク・ミラー氏がリヴァイアサンのレフリーを行ったときのレポートが記載されていた。可能であれば、レフリーをする前に一読をおすすめしたい。
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| Travellerシリーズ | 00:02 | トラックバック:0コメント:0
Adventure 3 Twilight's Peak
GDW/HobbyJapan

アドベンチャー第3弾である。HobbyJapan版では、「研究基地ガンマ(Research Station Gamma)」から、ボードゲームの「メイデイ」、および「宇宙海軍」に続く5番目のボックスセットとして発売されていた。

このシナリオは、1980年にRPGシナリオ部門のH・G・ウエルズ賞を受賞していることからもわかる通り、非常に高く評価されているシナリオである。
シナリオの構成は、前二作と同様、イントロダクションがあって、導入ポイントがあって、各種情報、目的地情報やそこで起る事件、ライブラリデータ、補足情報と、ごくオーソドックスな構成である。また、このシナリオには、おまけとしてドロイン人キャラクターの作成システムが付属している。

発端となるのは、リジャイナ宇宙港の酒場でふと耳にした「黄昏の峰」の噂。「黄昏の峰」というのは未知の世界に不時着した宇宙船の一行が、途方もない建物や装置を見つけ、おそるべき冬を生き延びたという真偽の定かではない伝説のことである。ただし、この伝説には裏付けとなるような事実ーある時期に行方不明になった機動部隊が、その後発見されず、ちゃんとした結論も出ていないーが存在している。もし、伝説が事実で、行方不明になった機動部隊を発見できれば莫大な利益が転がり込んでくるのではないか?そう考えた一行は、貿易にいそしむ傍ら、せっせと情報集めに精を出すのであるが・・・。

そんな感じで始るわけだが、今回のシナリオはPC一行が宇宙船を保有していることが前提になっている(サンプルキャラクターも宇宙船を保有している・・・もっともこの宇宙船がまた曲者なわけだけれど・・・なにせ、スペック上はジャンプ2なのに実際にはジャンプ1しかできない上に、燃料は余計に消費する・・・)。つまり、大枠としては貿易を行いつつ情報を集め、目的地が確定&ある程度の資金的な余裕ができたところで目的地に乗り込むという流れになるであろう。
レフリーのポイントとしては、情報の与え方が重要となる。あまりに早い段階で重要な情報を与えてしまうとあっさり目的地を突き止められてしまいかねないので、その辺りをうまくコントロールしなければならない。また、単純に貿易をしつつ情報を集めるの繰り返しではプレイヤーも飽きてくるので、適度にショートアドベンチャーを織り込みつつ、気長に進めていくほうがよいであろう(こういう時に役に立つのが「Supplemants 6 76 Patrons」である)。実際、シナリオの自由度はかなり高いので、慣れないレフリーだと、どうやって進めていけばよいのか戸惑うことも多いだろうし、PCがどう動くのか分からずに翻弄されることもあるであろう。そこで、まずは、サンプルの宇宙船を使って舞台となっているエリアでしばらく貿易行ってみることをおすすめする。そうすれば、PC達の動きも見えてくるだろうし、そうなれば、落ち着いてレフリーを行うことができるであろう。

ついでなので、スピンワードメイン用の貿易支援ツールも作ってみた(って、データファイルを作っただけだけど(笑))ので、よろしかったらどうぞ。

なお、HobbyJapan版は、この時点では「傭兵部隊」が未発売であったため、プレイの際に必要となる最低限の関連情報が訳者付記として記載されていた。
| Travellerシリーズ | 16:00 | トラックバック:0コメント:1
Adventure 2 Research Station Gamma
GDW/HobbyJapan

本来の出版順としては「The Kinunir」の次がこっちなのだが、HobbyJapan版では、こちらのほうが先に出版されていた。
おそらく、プレイ経験が少ない場合には「The Kinunir」よりも、こちらのほうが使いやすいという判断の元に出版の順番を入れ替えたのではないかと思われる。
実際、シナリオの作りとしては、「The Kinunir」よりもこちらのほうが取っつきやすいであろう。理由としては、単独の完結シナリオであることと、ボリューム的に1ないし2セッションで終えられる程度のボリューム(もちろん、もっと長くかかるケースもあるであろう)であるという2点からである。もっとも、ダブルアドベンチャーのシリーズほど親切な作りではないので、プレイ前にはそれなりの準備は必要となるが、経験の浅いレフリーでも比較的扱いやすいと思う。

シナリオの構成としては、まず、イントロダクションがあり、発端となる状況があり、その後に各種情報が付属するという標準的なフォーマットとなっている。発端となる「とある夜・・・」および、「ヴェインジァン」、「ライラナー星域」については、プレイヤー達がいつでも参照できるようにコピー等を準備しておく方がよいであろう(HobbyJapan版はそういうプレイに便利な小物類が付属していた)。また、本文中のマップ類も別に用意しておいた方が便利である(今後出版されるであろう雷鳴版にもその辺りの配慮を期待したいところ・・・まぁ、ここでいってもしょうがないけど・・・)。

ゲームの進行はごくオーソドックスなもので、地道に情報を集め、目的地を決定し、目的地で事件を解決する、というものなので、レフリーをしていてあまり迷うことはないと思われる(もちろん、プレイヤー側も)。なので、もし余裕があるのであれば、ちょっとしたサブプロット(レフリー用注釈のページが参考になる)を付け加えるのもよいのではないだろうか?

話は変わるが、今回の舞台は、ライラナー星域のヴェインジァンで、おそらく普段の行動範囲(通常はスピンワードメインとなるだろう)からは離れた位置である。そのため、キャンペーンの一環として使おうとした場合、どうにかして、ヴェインジァンまでPC達を誘導する必要がある。なにせ、UWPを見る限りでは、なんの理由も無しに来るような星とはとうてい思えないのである。一つの方法としては、高額の報酬で貨物輸送を請け負い、やってきたはいいものの、報酬の支払いでトラブッて足止めされた、というものがあるだろうか(PC一行が船を所有している場合)。
また、同様に、PC達の状況に合わせて、「とある夜・・・」の部分は変更した方がよい。

なお、HobbyJapan版のイントロダクションにはちょっとしたミスがある。実は、PCがいつでも参照できる資料として、「とある夜・・・」、「ヴェインジァン」、「ライラナー星域」の章となっているが、本文中には「ライラナー星域」の章は存在していない(原書には存在している)。おそらく、HobbyJapan版はSupplement 3「The Spinward Marches」が同梱されていたことから、本文からは抜いたのではないかと思われるが、それならそれで、ちゃんと本文を修正しておいて欲しかったぞ。

最後に、余談ではあるが、研究基地での研究テーマにはなぜか「いわゆる魔術」なんてのがあったりする。・・・儀式魔術の研究やってるとこにPCを放り込んでみるのも楽しいかもしれないなぁ・・・(ボソ)。
| Travellerシリーズ | 17:00 | トラックバック:0コメント:0
Adventures 1 The Kinunir
GDW/HobbyJapan/雷鳴

小型巡洋艦キンニールにまつわる4つのシナリオを納めたシナリオ集第一弾。ただし、シナリオについては簡単な状況説明があるのみであるため、実際にプレイするためにはそれなりの事前準備が必要となる(まぁ、中にはこの状況説明だけでプレイを開始する強者もいるだろうけど、おすすめはしない)。したがって、レフリーを始めて間もない人にはちょっと荷が重いのではないかという気がする。また、このシナリオをきちんとこなせるようになればレフリーとして一人前といっても過言ではないだろう。方針としては、通常のキャンペーンの中で少しずつ情報を(噂という形で)出しつつ、ある程度の間をおいて、4つのシナリオを順番にプレイするといった感じであろうか。後続の「研究基地ガンマ(Research Station Gamma)」、「黄昏の峰へ(Twilight's Peak)」まであわせて一つのシリーズらしいので大枠として「黄昏の峰へ」を使いつつ、その合間にちょこちょこ挟み込むというのが、一番やり易いのではないだろうか?

また、後半・・・というか後2/3は小型巡洋艦のデータブック(デッキプラン、乗組員リスト含む)となっている。このデータブックも資料としてかなり役に立つのは言うまでもない(なにせ、乗組員全員の通常配置や専用室、当直位置まで記載してあるし・・・)。ただ、海兵隊員が40人となっているところ、リストでは34人しか記載されていない、あとの6人はいったいどこにいってしまった?(おまけに、士官、下士官、兵の比率が日本語版と英語版で違ってるし・・・)
| Travellerシリーズ | 00:14 | トラックバック:0コメント:0
どのシステムで遊ぶのがよいか
トラベラーのシリーズには、現時点で、CT、
MT、TNE、T4、GT、それからT20と6つのシステムが存在している(もしかしたらもうじきT5が加わるかもしれないけれど・・・)。

では、どのシステムで遊ぶのが一番いいのかが今回のテーマであるが、まず、大きな問題点として、日本語でかつ入手しやすいものを選びたいとなると、CT(雷鳴版)以外の選択肢が存在していない。したがって、CT(雷鳴版)で遊んでくださいとなる・・・が、これで終わってしまっては元も子もないので、もう少し続けることにしよう。

結論からいうと、個人的なおすすめはMTである。理由としてはCTとの互換性が非常に高く、基本的にCTのシナリオやサプリメントはほぼそのまま使えること(宇宙船や輸送機器のデータを除き、雷鳴版CTのものが流用可能)。次に、基本ルールセットだけで、CTの上級ルール分まで含まれた形となっており、CTの基本ルール+追加ルールでそろえるよりも、コストパフォーマンスがよいということ(別項目でも書いたが、全てをPDFとして収録したCD-ROM版が発売されている)、行為判定がタスクシステムという形で整理されていること(これはCTの末期に導入された模様)である。また、CTを知っていれば、英文であっても読むのにそれほど敷居が高くないということ(実際、私も初めての英文ルールであったが、それほど問題なく読むことができた・・・もちろん、私の英文解読能力はそれほど高くない)も理由の一つである。
実際、MTは新システムというより、CTのルールを上級ルールまで含めて整理統合したものといった方がよいだろう。そのくらいCTに近いものとなっている。相違点は、キャラクタメイキング時のスキル選択の幅が増えたことや、出身世界ルールの追加、戦闘におけるHP制の導入、防具が命中DMではなくダメージ算出時の装甲として扱われるようになったことなどで、小さくは無いものの、そのためにルールが分かりにくくなるようなものではない。大きく違うのは宇宙船をはじめとする輸送機器関連のルールであるが、これはそれぞれのシステム毎にかなり異なっていることもあり、その部分だけはCT(それ以外でも可)で・・・というのもありなのではないかと思うが、わざわざその部分だけ別買いするよりはあるものを使う方が合理的であろう。ただ、MTの設計ルールはCTのものに比べてかなり複雑化しているため、そのぶん敷居が高くなっていることは否めない(それでもTNEやT4の設計ルールFF&Sに比べるとまだ易しいものなのだが・・・)。

TNEや、T4は基本システムの変更が大きくルール的な互換性が低くなっていることもあり、英文が苦手な人にはあまりおすすめできない。背景世界的にも、かなり危険に満ちた世界になっており、CT、MTに比べ戦闘が起りやすくなっているという点も個人的には評価を下げる要因となっている(戦闘をメインとしたい人には逆にやりやすいかもしれないが・・・)。ただ、サプリメント類はCT、MTで取り上げられておらず、かつ、CT、MTにそのまま追加できそうなものもあるため、ある程度慣れたら手を出してみるのも面白いだろう(特にT4のサプリメントには、「Psyonic Institutes」や、「Imperial Squadrons」等CTやMTに取り入れると面白そうなものがある)。

最後に、T20や、GTは、それぞれD20システムまたはGURPSシステムに馴染んでいる人にとっては分かりやすいものなのであろうが、私はあまり好きではない(とはいえ、資料としてそろえてはいるけれど・・・)。
| トラベラーシリーズ総合 | 01:26 | トラックバック:0コメント:0
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トラベラーシリーズに手を出してはや20年以上になりました。
ここ何年もプレイする機会に恵まれないけど、またやりたいなぁ・・・。

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