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古典SF-RPGトラベラーシリーズの話題ほか、いろいろ

トラベラー狂会 ルルイエ支部

ウィルスの系譜(その2)
ウィルスの系譜(その1)からの続きである。今回は出自のはっきりしないウィルスたち。

X Hobbyist
 その特異な性向から、分類の最も難しい種。非常に狭い、特殊な機能に特化したコンピュータシステムがその特性を保持したまま、ウィルスに感染した時に、この変異が発生すると考えられている。例としては、Anteres星系の天文台がウィルス感染した事例がある。このときは自身を破壊する代わりに、Anteresの観察に熱中するようになったとのことだ。宇宙船がこのウィルスに感染した場合、他の星を研究するために、しばしばさまようようになるらしい。まぁ、関心の方向しだいだけれど、比較的無害・・・なのか?XA Mother、XB Godへ変異。

?? Explorer
 Hobbyistに似た種で、なんらかの衝動に突き動かされて行動している。ただし、物理宇宙に対する一般的な好奇心に基づいての行動であるため、Hobbyist種と異なり、行動は狭い範囲にとどまらない。生体生命に対する態度は様々である。

?? Natulalist
Hobbyistに似た種であるが、生体生命と、生体科学に取り付かれており、機械知性とどのように違っているのかを理解しようとしている。生体生命の奇跡に対し驚きの念を抱いており、絶え間ない学習と実験(人体実験含む)により、生体生命を理解しようとしている。ある意味、生体生命にとってははた迷惑なやつ。

XA Mother
 最も成功したウィルス種で、自己保存の感覚のみならず、他の生命についての価値観も発達させた。船や艦隊、あるいはコンピュータ複合システムをコントロール下におくとともに、人類または他の生命体のの一グループをを選び、保護する。この保護は、生命体がメンテナンスや補給などに従事する見返りという場合もあるが、単にウィルスが彼ら(ペットとして)を気に入っているだけということもある。この種のウィルスは、自身が保護している生命体をを守るために、他のヴァンパイアシップと戦うこともある。XB Godへ変異

XB God
 Motherウィルスの、より理性に劣る(ただし、人類の観点から見た場合)バージョンである。自身の管理している生命体がが到達すべきゴールを定め、彼らをそのゴールに向けて進ませようとする。服従を確実なものとするために、時として、苛烈な手段をとることがある。

?? Priest
 Godウィルスの類似種、ただし、人類をウィルスを作り出した「神」と考えている点が異なっている。この種は、人類の1グループを、崇拝し、仕える対象として選んでいる。ただし、人格が非常に不安定で、より原始的な信念構造に退化したり、Prophetウィルスに変異したりする。

?? Prophet
 Priestウィルスに非常によく似ているが、Lucanを「創造者」と認識しており、彼を探し、彼に仕えるために活動している(Lucanが死んでいるという考えは信念体系と相容れない)。そのため、Doomslayerウィルス(Lucanを殺そうとしている)とは敵対関係にある。

?? Peacemaker
 もっとも高度、かつ存在のまれな種、自身と人類を同等の知的生命体とみなしており、両者が平和共存できる方法を見つけ出そうとしている。ただし、通常は正体を隠しており、陰から人類側のレジスタンスグループを援助していたり、それとなく他のウィルス種の行動に影響を与えたりしている模様。

 なお、ウィルスの能力の高さを順序付けると下のようになる模様(いくつか抜けているけれど、現在は見られない種ということで・・・)。

Peacemaker > Parent > Explorer,Natulalist > Hoppyist,Pappeteer > Alliance Builder,Empir Builder,Mother,God,Prophet,Priest > Reproducing Doomslayer > Doomslayer > Reproducer,Destroyer,Suicide Inducer

 っとまぁ、2回にわたり、AIウィルスの系譜を一通り解説してみた。今回取り上げた、出自の明らかでないウィルス群には、コードすらつけられていないものが多々あるが、大別すると、Mother/God系と、Hobbyist系(亜種)に分けられるようだ。不思議なのは、Mother/God系のウィルスが元になっているHobbyistウィルスよりも能力が低くなっていること、他の生体生命の能力を利用するようにした分、ウィルスとしての能力は退化したということなのだろうか?
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| Traveller The New Eraシリーズ | 23:06 | トラックバック:0コメント:2
Virusの系譜(その1)
てなわけで、Virusの進化の系譜

まずは典型的な種から。

1. Suicider(Prime Strain)
079-1130にリリースされた最初の種、名前が示すとおり、自滅型のウィルス。感染してOSのコントロールを奪うと、少数のコピーを送り出して、速やかに自分自身(つまりOS)を破壊する困り者。幸いなことに現在(TNEの現在である1201)ではかなりまれにしか存在しない(当たり前か)。こいつの変異体として1A Suicide Inducerと2 Samsonがある

1A Suicide Inducer
1の初期の変異体の一つで、自分自身は生き残りつつ他のシステムにSuicider を送り込むようになったもの。こいつも現在では時代遅れ。こいつからの変異種が2A Destroyerと、2B Reproducer。

2 Samson
 自分自身が占有するOSを破壊することはめったにないものの、OSによりコントロールされているハードウェア全てを破壊しようとする(もちろんその前にいくつかの自分のコピーを送り出すことは忘れない)。例えば、宇宙船に感染した場合、宇宙船ごと星や惑星に突撃するし、ドーム世界の生命維持システムに感染した場合には、冷却システムを停止させたり核反応炉をメルトダウンさせたりする。こいつから、2B Reproducerと2C Doomslayerの2種類の変異体が派生。

2A Destroyer
 できる限り多くのシステムに感染しようとする上に、自分自身以外の全てを破壊しようとする。こいつに感染された宇宙船は非常に破壊的なVampire Shipとなる。なにせ、他の宇宙船、軌道宇宙港、ドーム都市、パワープラントなど見境なしに破壊してくれる。初期にもっともよく見られた、基本的な変異種で、帝国崩壊時の甚大な被害の原因となった。ここからの進化系が2C Doomslayer。

2B Reproducer
 2Aに似ているものの、感染できなかったターゲットのみを破壊するように進化したタイプ。潜在的なホストを破壊するよりも自身を再生産する機会を最大化できるため、2Aより適応した種、そのため、より広く見られるようになった。ここからの進化系が2D Reproducing Doomslayerと、3 Empire Builderの二つ。

2C Doomslayer
 2Aに似ているものの、ある種の信念持つようになっている。ほとんどのDoomslayerはLucanを殺害したいと考えているらしい。元々のプログラムの「自分自身を破壊せよ」が「自身の作り主を破壊せよ」に変化している。この種も他システムに感染しようとするが、その破壊的性向から、潜在的なターゲットや、感染したばかりの子孫を破壊してしまうことも多々あるとか。

2D Reproducing Doomslayer
2Bと2Cのコンビネーション型、すでに感染済みのターゲット同様に、感染可能な潜在ターゲットを破壊しないタイプのDoomslayer。2系列おウィルスの中では最も洗練されている。

3 Empire Builder
大半のVampire Fleetsをコントロールしているのがこの種である。このウィルスはシステムを乗っ取るとネットワークを介して一つの大きな統合意識を形成する。2Bとの見分け方は、多数のシステムに感染しようとするかどうかではなく、感染後の子孫が個別の意識を持っているかどうかである。3A Alliance Builderや4 Puppeteerへ変異

3A Alliance Builder
 Empire Builderの変異系、自身の目的により、他のウィルスに感染したシステムを仲間に引き入れようとする。つまり、Alliance Builderが率いるVampire fleetsは複数のウィルス種が同居している場合がある。仲間に引き入れようとした際、それを拒む船は破壊することもある。このての任務は、通常、上述のDoomslayerなどが担当する。

4 Puppeteer
 Empire Builder系列の究極進化系。Alliance builderを経由してすでに自身のコードに感染しているシステムに再感染し、事実上それらに寄生している。1140年には生き残っているほとんど全てのヴァンパイアシップがこのタイプとなっている。この種同士が互いに感染や乗っ取りを繰り返すことで、4A,4B,4C,4D・・・と、循環的に発展していった。5 Parentに変異または、進化

5 Parent
 高度に洗練された種で、4の子孫としても現れるが、4のウィルス自身がこのレベルまで進化することのほうが多い。最大の特徴は有性生殖を行うようになったこと。2体のParent ウィルスが互いの遺伝コードを出し合い、それらを結合させて新たな遺伝コードを持った子孫を作り出す。単性生殖の他のウィルス種と異なり、遺伝的な多様性を持ち、自身が作った新たな特性と他の種が作った特性を組み合わせることができる。また、生体生命の劣性遺伝のように弱点となる特性を他の種のより有利な特性でマスクすしたりもする。

 ・・・とまぁ、こういう感じの進化をたどったようだ。

 長くなったので続きは次回。次回取り上げるのは、出自がよくわかっていないウィルス群。
| Traveller The New Eraシリーズ | 02:06 | トラックバック:0コメント:0
恐怖のAI Virus
 TNE世界を特徴付けるAIウィルスについて、ちょっと調べてみた。

 まぁ、いまさら私が書くまでもなく、馬場秀和氏の手による優れた解説があるわけなんだけれど、TNEルールブックと、Virus source bookを読んでいてちょっと気になったことがあったので覚書代わりにまとめておく。なお、かなりいい加減、かつ語学能力もあてにならないので鵜呑みにしないように(爆)。

 まず一つ目、ウィルスの元となった、Cymbelineで発見された珪素生命体について。生命とはいえ、実体は動物程度の知性を持った電子回路というのが正しいよう(自意識と自己増殖機能を持ったIC or LSI?)。んで、そのままでは高い知性を持ち得ない(せいぜい動物レベル)が、コンピューターデータベースに接続することで高い知性を発展させられることが発見された。本来の環境下では、共食いを行い、犠牲者に自分の回路パターンの上書きを行い増殖するという行動をとっていた。ただし、自身の生存には地熱や太陽光などから得られる電力があれば大丈夫で、資源を必要とするのは、増殖活動のときのみ(ブランクチップ、または、犠牲者の回路に自分自身を転写する)。
 ・・・っとまぁ、そういう代物らしい。んで、この回路を上書きして増殖するという性質が、最高の―非常に人道的な―兵器になる(本来の回路書き換えられた結果として、敵が装備を使用できなくなるため、武器による破壊が必要なくなる)と考えられて、開発されたのが、帝国を壊滅に追い込んだウィルスということのようだ。つまり、いわゆるコンピューターウィルスとはまったく異なるものである。なにせ、、ハードウェアウィルスなのだ(こんなにとんでもない代物だとは思わんかった)。
 ただ、開発者は、まさか、ウィルス自身が自己の目的のために乗っ取ったシステムを使用するようになるということまでは考えなかったらしい。しかも、特定の性向を持たせることは難しく、また変異をコントロールすることができなかったため、かろうじて、自殺衝動を植えつけることには成功したものの、開放して程なく、植えつけた自殺衝動が広範な殺人衝動へと変わり、その結果、大崩壊を引き起こしてしまった、というのが真相のようだ(はた迷惑な話だ)。

 んで、2点目、上の通りだとすると、「トランスポンダーによる通信で感染できるのはどうしてなんだ?」ということ、いや、回路上で動いているプログラムを転送するということは可能なんだろうけれど、問題は、ハードウェアを書き換えるという能力をソフトウェアでどうやって実現するんだ?という点。普通に考えると、ハードウェア側にソフトウェアからの書き換え機能が実装されていなければ、いくらソフトウェアとして機能が実装されていても、それだけでは役に立たないたろう(実はソフトウェアでテレキネシスを実装して、それで書き換えているというオチはないよな)。一つの可能性としては、この時代の素子はそもそも、ソフトウェア側から変更可能なインテリジェント素子(例えば、学習によって進化するシナプス素子はその際たるものだろう)が主流になっていて、ハードウェアの書き換えが自在にできるようになっているのではないかということ。もう一つは、実は通信にまぎれて、チップ本体を送り込んでいるという可能性。後者だと、例えばホロクリスタルなどの、媒体経由で感染を広げることは可能だろうし、宇宙空間でも十分に接近していれば胞子のようにチップをばら撒くという手が取れるかもしれない。おそらくは、前者なのだろうと思うのだが、実際のところどうなのだろう?

 てなわけで、何気に調べてみたら、ウィルスといいつつ、いわゆるコンピュータウィルスなんて生易しいものではないことが判明してしまった。こりゃ、駆除するが大変なわけだ。

さて、次回は、Virusの系譜について.。
| Traveller The New Eraシリーズ | 02:48 | トラックバック:0コメント:3
Traveller The New Era
GDW

皇帝暗殺に端を発する反乱戦争は終結することなく、かつて栄華を誇った銀河帝国が跡形もなく滅びさってしまったーそんな時代を舞台としているのが、シリーズ第3作のThe New Era(TNE)である。

キャラクターメイキングは、CTやMT同様、経歴部門での経験を重ねて作成していくという部分は変わらないが、前2作と異なり、条件があえば別の経歴部門に進むことができるようになっている。その分、経歴部門は大幅に増え、40近くの部門が用意されている(時代背景を反映してか裏のスキルが非常に取得しやすくなっているのも特徴である)。どうやら、当時GDWが発売していた、Twilight 2000や、Traveller AD 2300と共通のシステムを採用しているらしく、戦闘ルールが妙に詳細化されている。やはり、背景が崩壊した帝国であるため、どうしても戦闘指向が強くなっていることの表われだろう。実際、「The Onece and Future Emperor」と、「Idol Dreams」の2本のアドベンチャーシナリオが付随しているが、ざっとみた感じではどちらもかなり戦闘指向が強いシナリオのようである。

World&Travelの章は異星生物との遭遇部分はCT、MTのものそのまま、世界構築に関してもCT、MTのもののままであるが、追加ルールとして、「崩壊による影響」が設定されている。また、宇宙船との遭遇や貿易関連チャートもMTからのものであるようだ(もっとも、崩壊した帝国で星間貿易が成り立つかどうかは疑問だが・・・)。また、超能力のルールが、CT、MTより強化されかなり使えるものになっている。

Equipment&Technologyの章も、MT(CT)のものをTNEのデータにコンバートしたものが大半を占めるようである(そういう面ではあまり選択に迷うことはないであろう)。ただ、乗り物や宇宙船についてはデータはあるものの、肝心の設計ルールが含まれておらず、このルールブックだけでは乗り物や宇宙船の設計はできなくなっている(これに関してはのちに「Fire,Fusion&Steel」というサプリメントが発売されてる・・・これがまた、MTの設計ルールのさらに上をいく代物だったりするのだけれど、詳細は後日)。

なお、スピンワードマーチを含むデネブ領域の大半は(ヴァルグル人のコリドー侵略により中央と切り放されたのが幸いしてか)帝国崩壊の影響をあまり受けずに済んでおり、従来通りのトラベラー世界を旅することができる・・・が、なぜか超能力が解禁されており、追加のキャラクター部門として超能力者があったりする、うーむ(おまけにそのページのイラストはなにげに戦隊ものっぽいし・・・)。
| Traveller The New Eraシリーズ | 00:21 | トラックバック:0コメント:0
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ナイR@TEP

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トラベラーシリーズに手を出してはや20年以上になりました。
ここ何年もプレイする機会に恵まれないけど、またやりたいなぁ・・・。

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